北からのブルートレイン最終便。さよなら北斗星
ついに、8月23日の上野着を持って、北斗星の、そして「星の寝台特急」ブルートレインの半世紀以上に渡る歴史に完全な幕が降りた。最終日の上り北斗星、そして尾久車両センターまでの回送を追った。
どこで北斗星を見送るか、それが問題だ
さて、北斗星最終日を迎えるに当たって、どこで北斗星を見送るか―。上野駅の大パニックは御免だし、できれば人の少ないところで、そっと別れの挨拶を告げたい。その結果決めたのが、西日暮里駅「日暮里舎人ライナー」のコンコースだ。
道灌山通りの陸橋を渡る北斗星をさえぎるものなく見届けることができる。もちろんビルの谷間なので、編成全体を収めることはとうてい無理だが、いまさら編成写真を狙う気もない。
その一昨日の最終下り北斗星も見送ったが、もはやカメラを構えることすらしなかった。ただただ、ファインダーを通さず自分の眼に焼き付けておきたいと思ったからだ。
9時20分過ぎ、定刻。週末のすこしのんびりとした空気のなか、最後のブルートレインは音もなく静かに現われ、そして余韻を残して走り去っていった。
2015年8月の北斗星乗車記はこちら
最後のブルートレイン乗車記。第1回は、上野駅からスシ24を眺めるまで。
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