首都圏主要都市間表定速度ランキング2018年東京ー大宮編

首都圏主要都市間表定速度ランキング2018年東京ー大宮編

首都圏の近距離都市間輸送に焦点を当て、2都市間での区間表定速度のランキングをおもな線区で比較する「首都圏主要都市間表定速度ランキング」。今回は東京ー大宮間での主要ターミナル駅間の表定速度ランキングを紹介する。


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東京ー大宮(東北本線・東北新幹線)

東京ー大宮間のアクセスは、かつては京浜東北線以外は直通列車がなく、新幹線、在来線ともに上野での乗り換えが必要であったが、1991年の東北新幹線東京延伸、2015年の上野東京ライン開通に伴い、現在では乗換なしのアクセスが可能となり、利便性は向上している。なお、私鉄との競合は存在しない。

東京ー大宮 距離 所要
時間
表定
速度
経由
とき311号 31.3 22 85.4 東北新幹線経由 距離は実キロ
はやぶさ5号ほか 31.3 23 81.7 東北新幹線経由 距離は実キロ
はやぶさ1号ほか 31.3 25 75.1 東北新幹線経由 距離は実キロ
快速アーバン 30.5 30 61.0
上野東京ライン普通 30.5 31 59.0
京浜東北線 30.3 50 36.4 田端経由
成田エクスプレス40号 44.8 54 49.8 横須賀線・山手貨物線経由

東京ー大宮間最速新幹線はなんと上越新幹線「とき311号」

東京ー大宮間最速新幹線はなんと上越新幹線E2系「とき311号」。所要時間22分で表定速度は85.4km/h。
東京ー大宮間最速新幹線は、なんと上越新幹線E2系「とき311号」。所要時間22分で表定速度は85.4km/h。

最速列車はE5/H5系「はやぶさ」かE7/W7系「かがやき」のいずれかと思われたが、最速列車はなんと上越新幹線E2系「とき311号」の22分という意外な結果となった。表定速度も85.4km/hと、区間の最高速度が110km/hであることを考えるとなかなかの数字だ。

とき311号は、東京9:12発、大宮9:34着、9:35発、途中ノンストップで新潟10:49着という上越新幹線の最速列車。新幹線のなかでは最高速度が240kmといちばん遅い上越新幹線ではあるが、JRもささやかながら所要時間短縮を意識しているようだ。

新幹線でも料金は1,320円と、普通列車グリーン車プラス300円

なお、とき号には自由席があるので、特定特急料金が適用され、料金は1,620円(乗車券550円 特別料金1,070円)とリーズナブル。上野東京ラインでグリーン車を使用した場合でも1,320円(乗車券550円  平日グリーン券50kmまで770円)かかるので、差額は300円しかない。近距離の移動でも新幹線移動なら優雅な気分が味わえるのでオススメだ。東京駅、大宮駅とも新幹線ホームへのアクセスは悪くない。

東北新幹線の最速は、上野を通過するはやぶさ5号、やまびこ131号などの23分、北陸新幹線の最速はかがやき509号(上野通過)の23分で、表定速度は81.7km。上野通過の列車は東北新幹線で1日5本、上越新幹線・北陸新幹線で1日各1本しか存在せず、朝夕のみ設定されている。

上野停車の新幹線は同区間に25分を要し、表定速度は75.1kmとだいぶ平凡な速さになってくる。

なお、はやぶさ・かがやきは全車指定席なので上記の特定特急料金は適用されず、3,320円(乗車券550円 特別料金2,770円)がかかる。

在来線では、草津やあかぎ等がいまだに上野始発のため、優等列車の直通列車は存在せず、上野東京ラインが約30分で両都市間を結んでいる。運賃は550円。

緩行線である京浜東北線の所要時間が50分で、もっとも鈍足なのは東京駅から東京トンネル・山手貨物線・東北貨物線経由で大宮に向かう成田エクスプレス40号の54分だ。料金は計2,020円。首都圏をぐるりと回るルートは乗っても面白いが、惜しむらくは東京発18:23と時刻が遅く、陽の長い時期でないと車窓が楽しめないので、乗るなら逆方向、朝の大宮発成田エクスプレス5号、15号がオススメだ。

上野ー大宮(東北新幹線・東北本線)

つづいて、かつての北の玄関口上野駅から大宮駅までの表定速度。

上野ー大宮 距離 所要時間 表定速度 経由
はやぶさ1号ほか 27.7 19 87.5 東北新幹線経由 距離は実キロ
快速アーバン 26.7 24 66.8
特急草津3号 26.7 24 66.8
普通 26.7 26 61.6
京浜東北線快速 26.7 37 43.4 田端経由
京浜東北線 26.7 40 40.1 田端経由

新幹線の上野ー大宮間は19分を要し、表定速度は87.5km/h。在来線より5分速いだけなので、地下深い上野駅新幹線ホームまでの所要時間で、アドバンテージはほぼなくなってしまうはずだ。

東北本線は上野発の優等列車が存在するが、ほぼ並行ダイヤで中電(死語?)と時間は変わらず、所要24分で表定速度66.8km/hとそこまで駿足ではない。京浜東北線は表定速度は遅いものの所要時間は37−40分に過ぎず、差は10分程度しかない。乗り換え時間によっては京浜東北線に乗りっぱなしで行くのがよいケースも。

新宿ー大宮(埼京線・湘南新宿ライン)

いまや首都圏の大動脈となったこのルートだが、歴史は新しく、1986年の埼京線新宿ー池袋間開通によって両駅間の乗り換えなしでの移動が実現した。さらに2001年の「湘南新宿ライン」運転開始で、路線は並行ではないものの、緩行線と快速線の複々線化が実現した形になる。

新宿ー大宮 距離 所要時間 表定速度 経由
スペーシアきぬがわ7号 31.4 29 65.0 山手貨物線・東北貨物線経由
湘南新宿ライン快速 31.4 29 65.0 山手貨物線・東北貨物線経由
成田エクスプレス40号 31.4 29 65.0 山手貨物線・東北貨物線経由
埼京線通勤快速 28.3 31 56.6 赤羽線・埼京線経由
埼京線快速 28.3 32 53.1 赤羽線・埼京線経由
埼京線各駅停車 28.3 43 39.5 赤羽線・埼京線経由

※湘南新宿ラインの実キロ数は推定

ただ、後から開通した路線であるがゆえに、線形やホームの位置などは必ずしも良いとはいえない。新宿駅ホームも南側の外れに位置しており、他線との乗り換えには時間を要する。また、湘南新宿ラインは池袋から田端付近まで山手貨物線を東に向かい、120度向きを変えて東北貨物線に入り赤羽に向かうため、池袋ー赤羽間は赤羽線経由の5.5kmに比べて、その倍近い9.5kmを走ることになる。制限速度も低い。

オレンジが湘南新宿ライン、緑が埼京線

後から開通したルートゆえに制約も多い

そのため赤羽以北では、並行する東北本線(宇都宮線・高崎線)よりも湘南新宿ラインのほうが制限速度の120km/hいっぱいで飛ばす印象はある。以前、かぶりつきで見ていたら、川口付近で新快速並みのぬふえkm/hを出していたことも・・まあ、速度計の誤差だったことにしておきましょう(笑)。

以上のような理由で、所要時間は埼京線・湘南新宿ラインともに30分前後、表定速度も65km/hにとどまっている。

ちなみに、湘南新宿ラインが上記の遠回りルートとなった理由のひとつが、赤羽線十条駅・板橋駅の「通過禁止駅」指定である。ホーム両側に踏切が近接しているため、保安上の理由で通過列車でも運転停車が必要となっており、湘南新宿ラインの15両編成の入線が不可能となっている。なお、現在十条駅付近は連続立体交差化計画が進められているが、板橋駅に関しては計画がない。また、両駅の問題が解決したとしても、今度は赤羽駅付近の平面交差という問題が生じるため、湘南新宿ラインのルート変更は今後も難しいだろう。なお、2004年に池袋駅北側で埼京線と湘南新宿ラインの立体交差化が実施されており、JRとしてはこのルートを恒久的なものとして捉えているようだ。

いずれにしても、競合路線がない以上、新宿ー大宮間ルートは現状が完成形といえそうである。

(つづく)

本日はご乗車まことに有難う御座います。
恐れ入りますが、お手持ちの乗車券を拝見させていただきます。
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