最後のブルートレイン、北斗星乗車記(2)食堂車篇
北海道新幹線の開業準備に伴い、2015年8月で運転を終える寝台特急北斗星。運転終了に伴い、1958年の20系「あさかぜ」以降57年に渡って運転されてきた「ブルートレイン」の歴史に幕が降りる。8月9日から10日にかけて、最初で最後の、北斗星に乗車する機会に恵まれた。最後のブルートレインの風景を点描したいと思う。今回は、食堂車のパブタイムを中心に。
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開放B寝台の景色
いよいよ車内へ。寝台車の絶滅直前になっていうのもなんだが、最近は開放B寝台も悪くないな、と思う。昔は絶対ソロで悠々自適に、と思っていた。相席になった方々に恵まれているせいかもしれないが・・・。
11号車はなんと喫煙可。吸わない方には申し訳ないが、このご時世、煙をくゆらせながら19時間も汽車に揺られていられるなんて、信じられない。
定刻となり、列車は静かに上野駅を発車。
発車してしばらくは山手線・京浜東北線との並走、尾久車両センターの通過、大宮までの6線区間の快走と見どころが多くあわただしい。
無骨な国鉄型車両のデッキ。ジョイント音を楽しむならここが特等席。フラット音もご愛嬌。
大宮を過ぎてようやくひと段落。奮発したヱビスビールで乾杯。早めに出発する夜行列車で、夕暮れ前の車窓の外の景色を楽しみながらの一杯というのがいい。まだ外は明るい。
これも、3月までの定期の北斗星だったら上野発は19時だから味わえない景色だった。全車ロビーカーの復活や、空前の豪華編成など、北斗星は廃止前にいろいろなプレゼントをくれた。
車内販売も頻繁に回ってくる。北海道限定のサッポロクラシックを販売していたのでもう一本。
列車はまだ関東平野だ。
19時50分、ようやく福島到着。
子供の頃、すでに東北新幹線は開通していたが、1本だけ残った上野〜秋田間のつばさでよく福島まで帰省したものだが、あのつばさは上野15時15分発、福島着は18時30分くらいだったはずで、ちょうどその1時間くらい後のスジということになる。
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はじめまして
臨時北斗星も上野発は残り3日となりました 作者様は9日に北斗星乗れたんですかうらやましいです
ブルーとレイン57年の歴史に幕悲しいですね
ありがとう北斗星、お疲れ様北斗星
御返事遅くなりましてすみません。
私は10時打ちに何度も撃沈しましたので、ツアーで申し込んで乗りました。
本当に悲しいですが、いつかまた鉄路を夜行列車が走る時代が来ることを願っています。