上野駅地平ホーム、EF81牽引客レ、カンなし。

上野駅地平ホーム、EF81牽引客レ、カンなし。

去年まで上野駅で当たり前に見られたけれど、もう見られなくなってしまった鉄道の風景。それはブルートレイン「北斗星」や「あけぼの」だけではない。EF81が客車を牽引して白昼堂々と東北本線を往復するJR東日本の乗務員ハンドル訓練、通称「黒磯訓練」もそうだ。

黒磯訓練とは?

黒磯訓練は、田端運転所所属の電気機関車(EF65、EF81。長岡のEF64‐1000番台の場合もあり)が尾久車両センター所属の客車6両を牽引して行なわれるJR東日本の乗務員ハンドル訓練列車。尾久の操車場を朝出発し、黒磯で折り返し、夕方に上野まで戻ってくる。

ヘッドマークも付けないカマが24系客車を牽引して白昼堂々と東北本線を走行。さらに上り列車は、尾久ではなく上野駅地平ホームまで入線していた(ダイヤ遅れの場合、尾久での運転打ち切りの場合もあり)。ということは必然的に、2016年3月のカシオペアの廃止により”絶滅”がほぼ確定している上野駅名物、もはや鉄道遺産・無形文化財に認定してもよい「推進回送」が行われていた。

東北客車急行を彷彿とさせる光景

去年の4月のとある夕方。仕事の帰りに外回りの山手線に乗っていると、パーイチが牽く客レが並走し、抜き去っていく。「そうか、今日は黒磯訓練が運転されていたのか!」。

すぐに上野で山手線を降り、地平ホームに駆けつけると、まだEF81−133が牽く訓練の編成が佇んでいた。13番線ではなく、15番線に客レが入線している風景はなかなか見られない。

人だかりもなく、ヘッドマークも付けないパーイチが頭端式ホームに頭を突っ込んで停車している姿は、さしずめ、東北からの常磐線客車急行「十和田」の到着を彷彿とさせるシーンだ。

北からの客車急行到着を思わせるシーン。
北からの客車急行到着を思わせるシーン。

さらば、推進回送

この、客車を利用しての黒磯訓練も2015年初頭で終了してしまったようだ。上野駅を発着する客車列車がなくなるのだから、訓練の必要性もないわけだし、そもそも尾久から客車が居なくなってしまった。単機の機関車を利用しての訓練は行なわれているようだが、写真を撮るにも単機ではなんだか恰好がつかない。

代用の前照灯、開いた貫通扉が推進回送が行なわれることを物語っている。オハネ25−13。
代用の前照灯、開いた貫通扉が推進回送が行なわれることを物語っている。オハネフ25−13。

上野東京ラインの開業で、上野駅地平ホームはどうなるかと思いきや、高いホームで捌ききれなくなった上野発着の東北本線・高崎線普通列車がいっせいに地平ホームに回ってきた。たとえば平日18時台には、地平ホームから発車する東北本線の普通列車は3本もある。

銀箱電車ですっかり慌ただしくなってしまった上野駅地平ホームを見ていると、かつてここにEF80やEF58などのカマたちがアタマを突っ込んでつかの間、息を整えていたことが幻だったように思えて仕方がない。

最後に、私の好きな映像でも。上野駅に到着するEF58-102。

本日はご乗車まことに有難う御座います。
恐れ入りますが、お手持ちの乗車券を拝見させていただきます。
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