足利駅の巻〜両毛線最後の砦〜
前回は485系T-18編成が主役だったので、今回は足利駅のプラットフォームに残る素晴らしい遺産たちを見ていこう。最初に断っておくと、駅で下車していないので、駅舎の写真はないのであしからず…。
両毛線は、いまだ湘南色の115系が行き交う情緒あふれる路線だが、こと駅舎に関していえば、この十年で近代駅舎の多くが失われてしまった。
栃木駅 2003年高架化
佐野駅 2003年橋上駅舎化
伊勢崎駅 2010年高架化
(桐生駅は1985年高架化、前橋駅は1986年高架化)
各駅のWikipediaへのリンクを貼っておいたが、各ページには美しい旧駅舎の写真が掲載され、没個性な新駅舎と比較できるようになっている。
足利駅だけは、足利学校の流れを汲む文化レベルの高さを持ちあわせていたのかどうかはわからないが、古い駅舎と昔ながらの構造物がきれいに残っている。
2・3番線ホームの上屋。昭和12年築とのことだ。
中線が失われ、無粋な金網が張られているのは多少残念だが、跨線橋とつながっていないホーム上屋のたたずまいが美しい。
1番線が駅本屋・改札に接しており、跨線橋を渡って島式ホームが2・3番線という由緒正しき駅の構造だ。
ホーロー看板も美しいものが残っている。
駅舎は数年前で落雷で焼損したものを観光資産としてきちんと修復したそうなので、しばらくこの駅の姿は安泰だと思うが、115系とともに、いつまでもこのままの姿をとどめてほしい。
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