新金線に鹿島貨物のEF65PF原色を追う
いつの間にか、原色(特急色)のJR貨物EF65PFは2両だけになってしまったね・・。
去る7月11日、残るうちの1両、EF65−2119が新鶴見A56運用(鹿島貨物)に入るとのことだったので中川放水路橋梁まで足を運んだ。
いい味の出ている新小岩駅北口駅舎。総武快速の停車駅とは思えないギャップが魅力的だが、北口は再開発中のようで、工事の開始に伴って取り壊されてしまうはずだ。
まずは、新小岩操車場をまたぐ陸橋にて、千葉方から上ってくる1094レを待ち構える。
新小岩操車場に停車した1094レ。ふだんはガランとした構内だが、貨物列車が入線するとがぜん活気づく。EF65−2119はコキを切り離して機回しするが、これを待っていると中川放水路に間に合わなくなってしまうので、一旦お別れする。
中川放水路橋梁はいい。ワーレントラス橋と、ガーダー橋が組み合わさった、鉄道模型のお手本みたいな橋だ。昭和34年に架橋された。ワーレントラス橋は汽車製造の製作である。完成当時は、デゴイチが行き来していたことだろう。
小名木川貨物線も同じだが、複線化の予備工事として、用地の確保と橋脚の土台は設置済みである。きっとJRはこれらの固定資産税もずっと支払い続けているわけで、そう考えるとすごい。
ガーダー橋に取り付けられた架線柱も伝統的なトラス架線柱だ。これが最近のインテグレート架線柱に対応した鋼管柱だと魅力は半減だ。
ここは閑散とした貨物線だからすぐに取り替えにはならないだろうが、今年4月12日には山手線の架線柱が倒れる事故があった。JR東日本は老朽化した架線柱の取替に躍起になるはずだから、古い架線柱はこれからどんどんと取り壊されていくのだろう。
支柱はよく見ると橋脚ではなく、河川敷を土台として伸びているようで、優雅なカーブを描いている。
できれば左岸下流側からトラス架線柱を強調して撮りたいのだが、午後は逆光となってしまうため、曇りの日でないと難しそうだ。
そうこうしているうちに遠くから2つめのヘッドライトがカーブに差し掛かるのが見えた。
あっという間に列車は中川放水路橋梁を通過する。
日本トランスシティ株式会社私有の20フィート白コンテナ。かつてのレサを彷彿とさせる…と言ったら言い過ぎだろうか?
EF65-2119は橋梁を渡り終えると、MT52の響きも高らかに築堤の向こうに消えていった。
さいごに「いま、もう新小岩操駅っていわないんですよ」というツッコミに。
最近、残っている「◯◯操駅」の看板を探して記録するのもちょっとしたマイブームだ。「操車場」って響き、ステキだと思うなあ。
この記事にコメントする