お召し仕様のEF81-81と「ゆうづる」マーク。

お召し仕様のEF81-81と「ゆうづる」マーク。

今回は、先週の土曜、11月14日に尾久車両センターで行なわれた「第15回 みんな集まれ!ふれあい鉄道フェスティバル」で展示されたお召し仕様機EF81−81を紹介したい。

2014年夏、突如25年ぶりのお召し塗色復活を遂げたEF81−81は、いまや現役の電気機関車のなかではEF66−27、EF65−501と並んで人気の高い「御三家」といえるのではなかろうか。この日の尾久では、上記3機のうちJR東日本が所有する2機が展示されるという大盤振る舞いのイベントだったわけだが、両機とも首都圏では見かける機会が多いことと、当日はあいにくの雨だったこともあり、イベントは比較的落ち着いて撮影できる余裕があった(とはいってもそれなりに人は多かったわけですが・・・)。

EF81−81の経歴。4度に渡る塗色変更

EF81−81は、1973年に日立製作所で落成。富山第二機関区(現・JR貨物富山機関区)に新製配置。その後EF80の置き換えのため、いわき市の内郷機関区に転属。同機関区の廃止に伴ない、田端機関区(現・田端運転所)へと転属し、現在に至る。さしづめ北陸育ち、東京在住といったところだが、ぎゃくに田端に新製配置されたEF510−500番台はEF81の置き換えのために富山へ転出しているのが面白い。

尾久車両センターで公開されたEF81-81
尾久車両センターで公開されたEF81-81

塗色変更もじつに4度に渡る。完成時はもちろん1)ローズピンク(赤13号)1色だが、2)昭和60(1985)年のつくば万博時にお召し仕様へと塗色変更。その後、3)1989年にJR東日本の交直流機の通常仕様である赤2号へと変更。4)93年に北斗星色へと変更。5)そして2014年に再度お召し仕様へと変更を遂げている。

お召し仕様となったものの、実際にお召し列車に充当される可能性は低いため、いわゆるリバイバル塗装としての色合いが強い。

EF81−81は新製時からお召し仕様ではなかったため、手すりや解放テコ、側面の銀帯などはすべて塗装、いわゆる「銀挿し」によるものだ。最初からお召し仕様機として計画されたEF58−61やDD51−842などは、無塗装のステンレスパーツを使用しているので、その点が異なる。とくにEF81−81の側面の銀帯はJR貨物の更新帯にも似た無理やり感もあるのだが、それがまた一種独特の魅力にもなっている。

下記の、ゆうづるさんのブログでは、すべての塗色を記録し紹介されている。お召し仕様機がワムやトラを牽いている絵は、なかなかシュールなものがある。

EF81 81号機|ゆうづるのブログ

EF81−81の歴代塗色をすべて撮影しておられます。

個人的には、「お召し仕様」も然ることながら、国鉄正統の交直流車両色「赤13号(ローズピンク、小豆色)」が東日本に復活したことを歓迎したい。この色、現在のカラーセンスでは絶対に選ばれない昭和感あふれる色である。

この日は、転車台上での公開。演説も!

さて、この日の尾久では、EF81−81は転車台上での公開といういっぷう変わったスタイル。

日章旗を掲げたEF81−81
日章旗を掲げたEF81−81。正式のお召ではないので、中央に輝くのは菊の御紋ではなく、JRマーク

EF81−81の1エンド公式側。黒地に金の砲金製区名札と「御召」札。正式のお召ではないので、日章旗の中央に輝くのは菊の御紋ではなくJRマーク。だがこれもレアかと思われる。

それにしても、EF81は基本的に「真四角」なデザインなので、どのアングルから撮影してもあまり印象が変わることがない。これが胴の短いED75だったり、立体的な造形のEF66だったりすると、見る角度によって驚くほど印象が変わるものだが。強いていえば、このアングルから撮影すると、運転席の窓が微妙にスラントしているところに気がつくくらいだろうか…。デザインとして破綻がなく、まさに国鉄電気機関車の完成形ともいえる。

2エンド側は「ゆうづる」のヘッドマークを掲出

さて、転車台上で公開したのにはわけがあり、1エンドと2エンドで異なった装飾が施されていたのである。そのため、EF81はイベント中、転車台上を何度もぐるぐる「演説」し続けていた。美しく整備されたEF81はもちろん、この年代モノの転車台もまた素敵だった。

EF81−81の2エンド側は「ゆうづる」のヘッドマークを掲出
EF81−81の2エンド側は「ゆうづる」のヘッドマークを掲出

2エンド側は「ゆうづる」のヘッドマークを掲出。1988年の北斗星運転開始に伴ない24系客車の「ゆうづる」が消滅するまで見られた姿だ。

同じくEF81−81の2エンド側
同じくEF81−81の2エンド側

EF81−81はこのお召し塗色になってからというもの、恐ろしいほどにピカピカに整備されている。ゆうづるのヘッドマークは、もう少し汚れたカマのほうが似合うかな。

実はEF81−81は全般検査からすでに7年以上が経過している。写真を撮るのを失念してしまったが、この写真の区名札下の検査標記は「20-9秋田車両セ」である。つまり、来年には全検切れを迎えるということである。

その際に、ふたたび塗装が変更されてしまう可能性もあるし、可能性は低いが最悪のケースも考えられる。撮るなら早めに追っておきたい釜だ。

本日はご乗車まことに有難う御座います。
恐れ入りますが、お手持ちの乗車券を拝見させていただきます。
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